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2013/12/9~16 Workshop & Clinic @TSM

2013年のTSMでのクリニックは、福岡、大阪、名古屋、最後に東京という4校でのWorkshop & Clinic開催となりました。各校の先生方にレポートをお願いしたところ、快く引き受けていただきましたので、写真と共に掲載いたします。

2013/12/9 Workshop & Clinic @福岡スクールオブミュージック

「クリスの部屋 スペシャルゲスト チャック・レイニー」

まず最初に、チャックさんの過去の実績を振り返りながら、ミュージシャンとして大切なことや、貴重なレコーディング秘話を、MCクリスの軽妙なトークを交えて展開しました。最後にはドラマーの星山哲也氏を交え、Albert Kingのナンバーから1曲をセッションし、「クリスの部屋 スペシャルゲスト チャック・レイニー」は終了しました。

Workshop & Clinic

Super Fly / Curtis Mayfieldを題材に、クリエイティブなベースラインの構築の仕方を、学生の一人一人に丁寧かつ的確に指導していただき、そしてクリニックは終始笑いの絶えない非常にアットホームな感じで進行し、途中からは、ベースコースの学生だけでなく、ドラムコースとキーボードコースの学生が参加。チャックさんがその場でコード進行とリズムパターンを指定し、ジャム・セッションを行いました。クリニックの2/3が過ぎた頃には、ギターコースやヴォーカルコースの学生も参加してSuper Flyを演奏。最後は学生達に温かいメッセージを頂き、最後の最後まで笑顔と充実感に満ちたクリニックとなりました。

FMSプロミュージシャン科 学科長 西本祐介

2013/12/11 Workshop & Clinic @大阪スクールオブミュージック

今回のチャック・レイニー氏のクリニックは、2011年以来で在校生にとっては初めての経験となりました。

まず「クリスの部屋」でのチャック氏を迎えてのトークショーは在校生にとっても一緒に受けている楽器の講師にとっても、とても興味深いお話でした。「基本も大事。心から演奏すること。態度が大きいことは良くなく、自分はいつも低姿勢でいると聞いている人に伝わる。」中でも、私は「音楽を選んで本当に良かった」というチャック氏の言葉にとても感動しました。

クリス先生とのトークの中では、ビートルズがアメリカに来て、そのオープニング・アクトをした時のお話や、Aretha Franklinのお話、Marlena Shawのお話など、生きた伝説だなと改めて実感いたしました。特にSteely DanのAjaのレコーディングに3年間掛けたお話は、まさに裏話でとても面白かったです。トークショーの後半では、クリス先生、OSMの卒業生で講師をしていただいている星山先生と3人で1曲演奏をしていただきました。間近で見るチャック氏の演奏に学生たちもクギづけで、もっと聞きたいという学生の思いが伝わってきました。トークショーが終わった後にチャック氏が座っていたソファーに学生たちが集まって「すげー、ここに座ってたんだよ」と言っていたのを見て、ちょっと驚きました。変な話で申し訳ございません。

後半はパート別のレッスンとアンサンブルとなり、ベースの学生の一人一人に演奏させ、いろいろなアドバイスを頂きました。ありがとうございました。学生達はとても緊張していたと思いますが、チャック氏からいただいたアドバイスは一生忘れないと思います。短い時間ではありましたが充実した講義だったと思います。最後のアンサンブルでも音楽に対して向かう姿勢や、お客さんを意識してパフォーマンスをすることなど、実際にチャック氏からお話を伺うと、学生の心に響く具合がぜんぜん違う事に感心しました。アンサンブルが終わった後、大勢いる学生の一人一人にサインをしてくださったり、一緒に写真をとっていただいたりと、丁寧な対応をしていただき、本当にありがとうございました。チャック氏は大変だったと思いますが、学生はとても喜んでいました。ありがとうございました。

私は学生たちには在学中に、1つでも多くの「最高の音楽」を、生で見てもらいたいと思っています。今はどんなに凄いことか分からなくても、いずれきっと分かることだと思っています。それを見せ続ける事が学校の使命ではないかと思っています。今回、それが実現出来たことは本当にありがたいことです。今後も何かの機会がございましたら、是非ともご一緒させていただければと思います。本当にありがとうございました。

すべてではありませんが、学生が書いた感想文を一部紹介いたします。どうぞよろしくお願いします。

 

チャック・レイニーさんの演奏を初めてみて鳥肌がたちました。必ずプロになりたいので、教えてもらった練習方法を活かして、ベースを弾き続けたいです。

ベース1年

チャック・レイニーさんの謙虚な態度に感動しました。今でも昔の自分の作品を聞いたらすごく嬉しいとおっしゃっていた事はうらやましいです。私も、もっと音楽を感じて素晴らしいミュージシャンになれるように頑張ります。

ギター1年

実際に見て、空気感から既に伝わってくるものがあり、更に演奏も引き込まれるような素晴らしいものでした。教えていただく際はとても緊張してしまいましたが、このような機会を得られた事に、とても感謝しています。

ベース1年

講義を受けて感じたことは、思っている以上に世界はすごいのだということです。チャック・レイニーさんは正直怖い人なのかなと思っていましたが、色んな人に笑顔で接していたり、やさしくベースのフレーズを教えていたりする姿を見てとても驚きました。チャック・レイニーさんも言っていた、いつも低姿勢でいることが大切だということは、僕も共感しました。

1年楽器&ヴォーカル

講義では、50年のベースのキャリアやレコーディングの裏話などが聞けて面白かったです。演奏も迫力と響きが全然違って驚きました。

2年楽器&ヴォーカル

世界的にも有名なアーティストと一緒にお仕事をされていると聞いていたので、目の前でお話が聞けてとても感動しました。思っているより温厚な人でアンサンブルも楽しくできたし、いろんなパートにアドバイスをくれたのでとても勉強になりました。

1年キーボード

自分の子どものころから耳にしていた曲のベースを弾いている、音楽業界のレジェンドと言われる方の講義を聞けてとてもよかったです。私はドラムなのでリズムと合わせての演奏する姿にとても興味がありました。

ドラム2年

アンサンブルの授業では、みんなに丁寧に教えていただいてとても嬉しかったです。クリス先生とチャック・レイニーさんのライブも最高でした。留学生の僕にとっても絶対一生忘れない貴重な経験でした。ありがとうございました。

ギター1年

一つ一つの事がとても勉強になりました。グルーヴについても、様々な事を学べました。緊張してアンサンブルでは前にいけませんでしたが、今度機会があれば、絶対前に出て演奏したいと思います。

ドラム1年

大阪スクールオブミュージック専門学校 教務部 プロミュージシャン科 江川嘉兵

2013/12/12 Workshop & Clinic @名古屋スクールオブミュージック

名古屋コミニケーションアート専門学校 (2014年4月より名古屋スクールオブミュージックへ名前が変更) の学生を対象にチャック・レイニー氏によるクリニックが催されました。世界の数々のヒット曲を手掛けたベースプレイヤーによる、トークショー、クリニック、バンド・ディレクション。 参加した学生は終始チャック氏のトーク、演奏技術やスタイルにクギづけでした。 バラエティー番組風トークショー「クリスの部屋」では、チャック氏の音楽史に触れ、ベーシストだけではなく、ミュージシャンとして聴くべき音楽の紹介等があり、学生にとっては、これからの音楽人生に財産として残るお話が満載でした。

チャック氏は、クリニックやバンド・ディレクションを通して、大きな体に染みついたグルーヴ感、太い指が奏でる重厚音、長い経験に基づく洗練されたライン・メイキングを披露しました。そして、最後には写真撮影及びサイン会、長蛇の列ができ、長時間のクリニックだったにもかかわらず、最後の一人まで丁寧に対応していただきました。チャック氏の気さくな人柄からも、全ての学生が「世界一流」を体感した日になりました。本当にありがとうございました。また近いうちに名古屋へ戻られる日を楽しみにしております(今回は約10年ぶりの名古屋だったそうです)。

2013/12/16 Workshop & Clinic @東京スクールオブミュージック

チャックさんの数々の名演を音楽と共に振り返り、多くの歴史的なミュージシャンとの体験談から、ミュージシャンとして本当に大切な姿勢や貴重なレコーディング秘話を、MCクリスの軽妙なトークを交えながら展開し、10代の学生にもわかりやすく、笑いもあり、大変盛り上がりました。最後にはドラマー星山哲也氏を交えAlbert Kingのナンバーなど全2曲をセッションし、「クリスの部屋スペシャルゲスト チャックレイニー」は終了しました。

その場でコード進行とリズムパターンをチャックさんが指定し、ジャム・セッションを行う形でクリニックは進行しました。クリエイティブなベースラインの構成の仕方を、学生の一人一人に丁寧かつ的確に指導していただきました。シンプルな形で、ベースラインで曲の土台を作る事に学生は緊張しながらも、熱心に取り組んでいました。

Superfly / Curtis Mayfield・Ascention/Maxwellの2曲を題材に、ベースだけでなく、全てのパートの学生が参加したアンサンブルに対して、セッションの時の大切な心構え等のアドバイスを頂きました。クリニック中は終始、アットホームな暖かい雰囲気で学生も楽しく参加していました。最後は学生達に「一人一人に違った笑顔があるように、音にもその人となりが出る。だから良い音を出すにはまず、良い人でいる事。」「学生時代にたくさん練習する事。」など、心に残るたくさんの温かいメッセージを頂きました。参加者の笑顔、そして何より、充実感に満ちたクリニックとなりました。

参加した学生からのコメント:

「テクニックどうこうでは無いグルーヴの大切さというものを学べた様な気がします。」

「世界で通用するリズムというものを肌で感じることができました。」

TSM渋谷パフォーミングアーツ科 学科長 北澤和宏


22 1月 2014


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